前衛写真は海外から伝わってきたシュルレアリスムや抽象美術の影響を受け、1930年代から1940年代までの間に全国各地のアマチュア団体を中心に勃興した写真の潮流だ。
活動時期が大変短い時期であったことなどで、その活動内容についての検証があまりなされていない。しかし近年各地の美術館によりその活動の研究が進み、海外でもその活動が注目されている。
それまでも写真にとって絵画の影響は強いものだったが、前衛写真は画家だけではなく詩人やデザイナーなどが参加し、その活動の幅を広げていった。
特に1937年に瀧口修造が山中散生(ちるう)とともに企画した「海外超現実主義作品展」が東京で開催(のち京都・大阪・名古屋・福井を巡回)されたことによって多くの写真家が触発され新しい表現へ向かい、画家たちは写真を使って、絵画では出来ない表現に挑戦していった。
しかし、戦時下体制の強化とともに前衛表現は規制を受け、1939年には時局への配慮から多くの前衛写真のグループは名称を変更せざるを得なくなる。1941年に瀧口が逮捕され、写真雑誌が統合され、また多くの写真材料の輸入が困難となり、各地で行われていた活動も収束へと追い込まれていった。
本展では、同時代に流行した前衛絵画との関係性なども考慮にいれ、シュルレアリスム運動とどのように関わっていったのか今回の展覧会によって詳らかにする。
- 開催期間 2022年5月20日(金)~8月21日(日)
休館日 毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)
料金 一般 700(560)円/学生 560(440)円/中高生・65歳以上 350(280)円 ※( )は当館の映画鑑賞券ご提示者、各種カード会員割引料金。各種割引の詳細はご利用案内をご参照ください。各種割引の併用はできません。 ※小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)、年間パスポートご提示者は無料。
【関連リンク】
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4280.html
会期 | 2022年5月20日(金)~8月21日(日) |
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会場名 | 東京都写真美術館 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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