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フルサイズミラーレスカメラ「ニコンZ 9」のファームウェアVer.2.00と、「ニコンZ 7II」「ニコンZ 6II」のファームウェア Ver.1.40を公開

2022/04/20

株式会社ニコンは、フラッグシップモデルのフルサイズ/FXフォーマットミラーレスカメラ「ニコンZ 9」(2021年12月発売)のファームウェアVer.2.00、および、フルサイズ/FXフォーマットミラーレスカメラ「ニコンZ 7Ⅱ」(2020年12月発売)と「ニコンZ 6II」(2020年11月発売)のファームウェアVer.1.40を4月20日に公開する。
 
「Z 9」用ファームウェアVer.2.00では、2021年10月28日の「Z 9」のプレスリリースで予告をしていたオーバー8KのRAW動画内部記録に対応。豊かな階調表現を実現する12bitでの8.3K/60pに対応したRAW動画内部記録をはじめ、映像制作ニーズに応える様々な動画機能が大幅に進化してる。
 
また、静止画機能ではシャッターボタンを半押ししてから全押しした際に、全押ししてから最大1秒間遡って記録する「プリキャプチャ」(※1)をフルサイズミラーレスカメラにおいて初めて(※2)搭載。
 
さらに、豊富なAFエリアパターンに対応した「カスタムワイドエリアAF」を新たに搭載し、さまざまなシーンで主要被写体をより確実に捉えることができる。加えて、「ファインダー優先」などの一部機能は、ニコンのデジタル一眼レフカメラと同様の操作性を実現し、一眼レフカメラから移行されたユーザーにも違和感ない操作が可能となった。
 
「Z 7II」および「Z 6II」用のファームウェアVer.1.40においては、静止画でのオートエリアAF時の背景抜けが抑えられ、AF開始時に手前の被写体に、ピントがより合いやすくなる。また、「リモコンML-L7」(2018年9月発売)に対応し、リモート撮影が可能となる。シャッターボタンを押せない距離での自撮りや、シャッターボタンを押すと手ブレが起きてしまう夜景撮影などが容易になる。
 
※1 「プリキャプチャ」は「ハイスピードフレームキャプチャ+」撮影時のみ設定可能。
※2 2022年4月14日時点。ニコン調べ。
 


【「Z 9」用ファームウェアVer.2.00の主な特長】
 
■12bit 8.3K/60p RAW動画内部記録などの動画機能が進化
12bitで、N-RAWとProRes RAW HQの2種類のRAW動画フォーマットで内部記録が可能になる。新フォーマットであるニコン独自のN-RAWは、ProRes Raw HQの1/2のファイルサイズで撮影ができ、ProRes Raw HQよりも長時間の記録が可能。
 
N-RAWでのFXベースの動画フォーマット撮影時は、8.3K/60p、4.1K/120pまで対応(※1)。ProRes RAW HQでFXベースの動画フォーマット撮影時においては、4.1K/60pまで対応。
 
どちらのフォーマットでもRAW動画ファイル生成と同時に、転送・編集に適したフルHDのmp4のプロキシファイルも記録。外部レコーダーを使用せずに小型なシステムで撮影ができ、編集ソフト(※2)を使用することで12bitの豊富な階調表現を活かした本格的な編集ができる。8Kオーバーサンプリングによる高解像な4K UHD/60p動画の実現など、多彩な動画機能を新たに搭載した。
※1 メモリーカード「ProGrade Digital COBALT 650GB」および「ProGrade Digital COBALT 325GB」の使用を推奨。
※2 N-RAW対応のソフトはEDIUS X ver.10.32(Grass Valley社製)およびDaVinci Resolve 17.4.6、DaVinci Resolve Studio 17.4.6(Blackmagic Design社製)です。なお、N-RAWを8Kで書き出すためにはDaVinci Resolve Studio ver.17.4.6が必要です。2022年4月14日現在。
 
■動画撮影に配慮した様々な機能を追加
様々な機能を追加し、動画の操作性も大幅に向上した。動画記録中は、ファインダーおよび画像モニターに赤枠を表示させ、動画撮影時の録画ボタンの押し忘れを防ぐ。
 


また、画像サイズやフレームレートだけでなく、オーディオ設定の情報などを一画面で確認できる「動画情報表示」機能を追加。さらに、被写体のどの部分がどの程度明るいかが分かる「ウェーブフォームモニター」表示ができるようになった。Mモード時の動画撮影では、1/6段で露出を調整でき、必要以上に感度を上げずに明るさの調整が可能。
 
■決定的瞬間をさらに確実に捉える「プリキャプチャ」を採用
「ハイスピードフレームキャプチャ+」で静止画を撮影する際、シャッターを押してから最大1秒間まで遡って記録する「プリキャプチャ機能」をフルサイズミラーレスカメラとして初めて採用。例えば、シャッターボタンを半押しした状態でバッターがボールを打った瞬間を確認してからシャッターボタンを全押ししても、バットがボールを捉える瞬間を撮影できる。
 


また、「ハイスピードフレームキャプチャ+」の撮影時の画面表示を改善し、「撮影タイミング表示」機能を追加。シャッタータイミングが視覚的にわかるようになった。さらに、撮影した画像を再生する際、連続撮影した一連の画像は、各画像の先頭にジャンプできるように変更した。スポーツや野鳥撮影で高速連続撮影を多用するフォトグラファーに対し、快適なワークフローを提供する。
 
■20種類の「カスタムワイドエリアAF」搭載をはじめとするAF性能強化
「ニコンD6」(2020年6月発売)で好評を得ている17種類の「グループエリアAF」を、新たに「カスタムワイドエリアAF」として搭載。静止画で20種類、動画は12種類から選択可能で、幅広いシーンで主要被写体を確実に捉えることができる。
 


被写体検出にも対応しているため、例えば障害物が被写体の手前にくるハードル走でも、AFエリアを上側に配置することで、アスリートにフォーカスの合った決定的瞬間が撮影できる。アルゴリズムも見直し、AF性能の安定性、追従性、低輝度時における被写体検出性能を改善した。
 
■その他の機能
連続撮影で撮影した動体の一連の動きを編集ソフトを使用せずに、カメラ内で1枚の静止画に合成する「比較動合成」に対応。
 
動画再生一時停止時に、表示しているフレームから指定した秒数の範囲のフレームを一括して切り出し、JPEG画像として保存する「一括フレーム保存」機能を搭載。
 
【関連リンク】
https://www.nikon.co.jp/news/2022/0414_firmware_02.htm

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