平敷兼七「山羊の肺 沖縄 1968‒2005年」
大阪のThe Third Gallery Ayaで平敷兼七「山羊の肺 沖縄 1968‒2005年」が開催される。
2007年に出版された写真集『山羊の肺 沖縄 1968–2005年』に収められた、「渚の人々」「『職業婦人』たち」「俑」等を展示する。
1948年沖縄県今帰仁村に生まれた平敷の写真との出会いは、沖縄工業高校に入学したときだった。その後、東京写真大学(現、東京工芸大学)工学部に入学するも、学園紛争の為、撮影技術が学べず、東京総合写真専門学校に移った。そこでも学校が閉鎖され、その期間に沖縄の島々を撮り始めた。
1985年には嘉納辰彦・石川真生らと同人写真誌『美風』を創刊し、自家版の写真集の刊行、写真展の開催を続け、40年に渡る作家活動の集大成として出版したのが『山羊の肺 沖縄 1968–2005年』だった。
写真集の巻頭を飾った平敷の言葉「井の中の蛙一天を見つめる。天は全世界とつながっている。つきぬけてゆくと宇宙にもたっする。高校の先生がいった言葉が私の沖縄の写真を撮影していく力になった。基地の中に沖縄があるとよく言われているが、私は沖縄の中に基地があると思いたい。人が住んでいる約四十七の島でなりたっている沖縄を「復帰」前後の時期から撮影したのがこれらの写真である。この写真集を通して、沖縄の歴史とは、沖縄とは、沖縄人とは何かを感じてもらえればと思っている」を反芻しながら、写真を見て頂ければと思う。
まとまって見る機会が難しい同人写真誌『美風』全巻も展示する。
- ■展覧会情報
平敷兼七「山羊の肺 沖縄 1968‒2005年」
会期:2024年1月27日(土)~2月24日(土)
時間:12:00〜19:00(土曜は17:00まで)
休廊日:日曜日、月曜日
会場:The Third Gallery Aya
住所:550-0002大阪市西区江戸堀1-8-24 若狭ビル2F
【関連リンク】
https://thethirdgalleryaya.com/exhibitions/平敷兼七展/
出展者 | 平敷兼七 |
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会期 | 2024年1月27日(土)~2月24日(土) |
会場名 | The Third Gallery Aya |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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