4月7日(木)から深沢次郎写真展「よだか」がコミュニケーションギャラリーふげん社で開催する。あわせて同名の写真集もふげん社から出版される。
深沢次郎は1968年生まれ、名古屋市出身の写真家。1992年早稲田大学商学部卒業、写真ワークショップ CORPUS 第一期卒後、写真家のアシスタントを経て 1995年からフリーランスで活動。現在は神奈川県を拠点に活動している。
本展ではインクジェットプリント約30点を展示する。本作「よだか」は、33年前の親友の死をきっかけに紡がれている。大学サークルの仲間であり、深沢とともに青春時代を過ごしたその人は、信州に移住し炭焼き職人として生計を立てる傍ら、小説を執筆し、発表していた。彼の住む信州の山奥で、若い頃のように二人で過ごし、遊び、語りあった時間は、囂々と燃え盛る炭焼きの炎、きらきら光る武石川の水面、鮮やかな動物の血肉、かそけき虫たちの営みを通して、美しく蘇ってくる。
彼の死後、胸にぽっかりと空いた穴に飛び込むように、深沢は一人山の中に入り、黙する氷柱、乱舞する月のあかり、恐ろしいほどの満点の星空に向けて、彼の魂の在処を探るようにシャッターを押し続けた。その営為は彼へのレクイエムであり、遺された自身の魂を救うものであった。
理想を追い求めた文学者であり、親友である一人の死への鎮魂として、大自然を舞台に、生命の煌めきの一瞬をみずみずしく捉えた作品を、いっせいにいのちが花ひらくこの季節に見てほしい作品となっている。
【展示概要】
深沢次郎写真展「よだか」
2022年4月7日(木)~4月28日(木)
火~金 12:00~19:00
土・日 12:00~18:00
休廊 月曜日
会場 コミュニケーションギャラリーふげん社
住所 東京都目黒区下目黒5-3-12
【イベント】
4月16日(土) 14:00~
ギャラリートーク 深沢次郎×宮添浩司(デザイナー)
チケットはオンラインストアからご購入ください。
https://fugensha-shop.stores.jp/
※アーカイブ視聴可能期間は2022年5月15日(日)まで
【写真集】
深沢次郎写真集『よだか』
2022年4月1日初版発行
写真・文 深沢次郎
俳句 鶴岡一生
翻訳 レベッカ・ジェニスン
ブックデザイン 宮添浩司
印刷 渡辺美術印刷株式会社
発行人 渡辺 薫
発行所 ふげん社
価格 4,500円(税別)
【関連リンク】
https://fugensha.jp/events/220407fukasawa/
出展者 | 深沢次郎 |
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会期 | 2022年4月7日(木)~4月28日(木) |
会場名 | コミュニケーションギャラリーふげん社 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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