一般財団法人日本カメラ財団が主催する「歴史的カメラ審査委員会(委員長:谷野 啓)」は、2023年の「日本の歴史的カメラ」として、以下の4機種を選定した。
2023年「日本の歴史的カメラ」
- 「網膜投影カメラキット DSC-HX99 RNV kit」
ソニー/QDレーザ 2023年3月24日発売
・1820万画素 1/2.3型 CMOS
・マイクロSD、メモリースティックマイクロ
・電子ビューファインダー、3.0型液晶モニター
映像をレーザーで網膜に投影する網膜投影型ビューファインダーを組み合わせ、ロービジョン※者でもファインダー像を見ることができるデジタルカメラ。- ※ロービジョン(Low Vision)とは、何らかの原因により視覚に障害を受け「見えにくい」「まぶしい」「見える範囲が 狭くて歩きにくい」など日常生活での不自由さをきたしている状態を指す。(国立障害者リハビリテーションセンター病院HPより)
- 「PENTAX K-3 Mark Ⅲ Monochrome」
リコーイメージング 2023年4月28日発売
・2573万画素 23.3×15.5 CMOS
・SD(×2)
・一眼レフ、3.2型液晶モニター- 日本で初めてモノクローム専用撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラ。
- 「キヤノン EOS R100」
キヤノン 2023年6月22日発売- ・2410万画素 22.3×14.9 CMOS
・SD
・電子ビューファインダー、3.0型液晶モニター
APS-C撮像素子で普及価格のミラーレスカメラ。
- 「ニコン Z f」
ニコン 2023年10月27日発売
・2450万画素 35.9×23.9 CMOS
・SD、マイクロSD
・電子ビューファインダー、3.2型液晶モニター
手振れ補正をフォーカスポイントに連動させる世界初の「フォーカスポイントVR」機能を搭載したミラーレスカメラ。
※選定機種リストは順位を表すものではなく、発売日順。選定されたカメラに順位はない。
※記憶媒体:「SD」=SDメモリーカード(SDHC、SDXC、MMC等含む)
※画素数は有効画素数(約)
※動画記録を主とした機種、スタジオ用デジタルバックなどはのぞく。またメーカー名から「株式会社」は省略。2001年7月より画素数表記について有効画素数を第一に表記することに制定。(日本写真機工業会・現CIPA)
※カメラ名及びメーカー名は発売時の名称。
「日本の歴史的カメラ」とは、日本のカメラの発展の歴史を永く世に留めるために選定している。
「技術史的に意義のある日本最初の試みがなされているもの」
「市場において特に人気を博するなど、歴史的にみて意義のある」
とみなしうる国産カメラを、中立的な立場にある専門家や学識経験者から構成される「歴史的カメラ審査委員会」によって、一年間に発売された新商品すべてを対象として審査・選定している。
歴史的カメラ審査委員 (五十音順・敬称略)
谷野 啓(日本カメラ博物館 館長/委員長)
市川泰憲(写真技術研究家)
河田一規(カメラ評論家、写真家)
佐々木秀人(合同会社PCT代表)
鈴木 誠(デジカメ Watch 副編集長)
豊田堅二(カメラ評論家)
中村文夫(カメラ評論家)
圓井義典(写真家、東京工芸大学教授)
山本一夫(日本カメラ財団)
【関連リンク】
https://www.jcii-cameramuseum.jp/museum/2023/12/13/34433/
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