株式会社ニコンの写真・動画用レンズ「NIKKOR(ニッコール)」は、今年で発売から90周年を迎えた。ニコンでは、「NIKKOR」レンズ発売90周年を記念し、「NIKKOR」ブランドの強化・認知向上を目指し、さまざまなプロモーションを展開する。
その一つとして、「NIKKOR」レンズ発売90周年に際して、記念ロゴを制作した。ロゴには、「NIKKOR」誕生以来歴史的に功績を残したレンズや、象徴的なレンズのシルエットを取り上げている。また、ロゴに記載している「A Story in Every Lens」は、「NIKKOR」レンズ1本1本にユニークな特長や想いがあること、それぞれに大切な瞬間を記録したストーリーがあることを表現している。
さらに、「NIKKOR」レンズが提供してきた価値や品質、功績などに焦点を当てた動画も展開予定だ。
■「NIKKOR」ブランドについて
「NIKKOR」の90年の歴史は、ニコン(当時:日本光学工業)が1932年に「NIKKOR」の商標登録を行い、1933年に航空写真用レンズを「Aero-Nikkor(エアロニッコール)」と名付けて販売したことから始まりました。ニコンは光学ガラスの段階から自社で製造している、世界的にも限られたメーカーです。このこだわりが「NIKKOR」レンズの圧倒的な光学性能を支えています。そして、常に時代の最先端のテクノロジーを採用したレンズ開発に取り組むことで、「NIKKOR」は国内外における高性能レンズの代表ブランドへと成長しました。
「NIKKOR」レンズは、常に業界の最先端を牽引してきました。「Nikkor P・C 8.5cm F2」(1948年発売)で撮影された写真が世界的な写真雑誌「LIFE」へ掲載されたことが、「NIKKOR」ブランドの高いクオリティが認知されるきっかけとなりました。その後、「ニューヨーク・タイムズ」でニコンと「NIKKOR」レンズの優秀さを称賛する特集記事が掲載され、当時のメイド・イン・ジャパンの概念の一変に一役買いました。また、日本初の標準ズームレンズで実用的な性能を実現した「Zoom-NIKKOR Auto 43-86mm F3.5」(1963年発売)や、NIKKOR Zレンズのフラッグシップとして高性能を誇り、ニコン史上最も明るい※1開放F値0.95を実現する「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」(2019年発売)などを始めとした多種多様な特長を持ったレンズを提供し、ユーザーの映像表現を支えてきました。
さらに、「NIKKOR」レンズの優れた光学性能と信頼性の証として、NASAへのレンズ提供があります。1971年、アポロ15号でNASA仕様のカメラ「Nikon Photomic FTN」と「NIKKOR」レンズが使用されたことに始まり、2009年にはISS(国際宇宙ステーション)内の記録撮影用として、「ニコン D3S」(2009年発売)と交換レンズ「AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」(2007年発売)を納入。現在に至るまで定期的にニコンのカメラと「NIKKOR」レンズを提供し、NASAの宇宙ミッションの重要な役割を果たしています。NASAとの協力関係は、光学技術の進化にも寄与し、宇宙における撮影と研究に大きく貢献し続けています。
そして2018年、これまでに築き上げてきた知見とノウハウを結集し、業界最大口径※2の新マウントを採用したミラーレスカメラとそれに対応するNIKKOR Z レンズおよびアクセサリーで構成する「ニコン Z マウントシステム」を発表しました。NIKKOR Z レンズは、内径55mmの大口径「Z マウント」とフランジバック16mmの組み合わせがもたらす高いレンズ設計自由度を活かして、今後も新次元の光学性能を追求していきます。
【関連リンク】
https://www.jp.nikon.com/company/news/2023/1116_01.html
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