株式会社リコーは、不動産や建設業をはじめとしたビジネスの現場向けに、「RICOH THETA」本体および360度画像の使い勝手を向上させるソリューション「RICOH360 プレミアムパッケージ」の提供を国内で11月14日に開始。
パッケージは、①RICOH THETA本体+専用三脚のセットの物損補償付きレンタルとサポート、②RICOH THETAの稼働状況を把握できるデバイスマネジメント、③360度画像をより使いやすくするメディアマネジメントの3つから構成され、自由に組み合わせが可能。リコーは本パッケージを、不動産業やハウスビルダー、ゼネコン、建設SaaSベンダーなどのパートナー企業に提供する。
本パッケージを導入したパートナー企業は、自社サービスのラインアップのひとつとして、エンドユーザーにRICOH THETAや360度画像をより使いやすい環境を提供する。本パッケージの提供開始にあたり、「RICOH360 プレミアムパッケージ」を活用し、エンドユーザーに向けた新たなソリューションを共創するパートナー企業を、幅広く募集している。
リコーは、2013年に世界で初めてワンショットで360度撮影ができるカメラRICOH THETAを発売以降、360度画像・映像を活用した事業の幅を広げてきた。現在では、360度画像・映像に関連するデバイスやソフトウェア、クラウドサービスを連携させることで、撮影からデータ活用まで、ワークフロー全体を効率化するソリューションを提供し、業務効率化と生産性の向上を実現する「RICOH360」プラットフォーム事業を展開・強化している。
これまでRICOH360では、主にRICOH THETAで撮影した画像をAIの活用によって解像度を向上させる機能や、現場を撮影すると自動でプロモーション動画を生成する機能の実装など、主に撮影後の画像の活用をサポートする「メディアマネジメント」の領域に力を入れてきた。一方で、人手不足などからDXが急務になっている建設現場をはじめとしたオフィスの外での活用の増加に伴い、より直感的に使いやすいUI(ユーザーインターフェース)、ネットワークへの簡単な接続、複数デバイスの一括管理などの「デバイスマネジメント」が求められている。また、建設業界をはじめとした業界のDX加速と「RICOH360」プラットフォーム事業のさらなる拡大を目的に、様々なパートナー企業と共創を始めている。
- 「RICOH360 プレミアムパッケージ」概要
機材レンタルおよびサポート
RICOH THETAと専用三脚のオールインワンセットで物損補償付きのレンタルで提供する。故障時は追加料金なしで代替機を迅速に提供するサポート体制も整えることで、現場の撮影業務のダウンタイムを低減する。
デバイスマネジメント
ダッシュボードやAPIを通じて、RICOH THETAの稼働状況を遠隔で可視化することで、デバイスの故障につながるエラーや状態変化をいち早く察知し、業務への影響を最小限に抑制できる。ファームウェア自動更新や、デバイスが稼働している位置情報から、どの拠点でどの程度デバイスが使われているかの把握が可能。デバイスごと・ユーザーごとの利用状況も可視化されるため、エンドユーザーはそれらの情報をもとに業務での活用に対するメンバーへのフォローを行うこともできる。
360度ビューワーや画像処理技術(メディアマネジメント)の提供
360度コンテンツの閲覧するために必要なビューワーや、画像の品質を向上させるためのAI超解像機能、画像切り出し機能等をAPIにて提供する。リコーの培ってきた光学やAIの技術を応用して開発したAPIを活用することにより、パートナー企業は一から開発することなく360画像・映像を活用したソリューションの開発・サービス提供が可能となる。
PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。