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ソニー、グローバルシャッター方式のフルサイズイメージセンサー搭載、決定的瞬間を捉えるミラーレス一眼カメラ「α9 Ⅲ」発売

2023/11/15

ソニーは、世界初グローバルシャッター方式のフルサイズイメージセンサーを搭載するミラーレス一眼カメラ『α9 Ⅲ』を発売する。予約販売受付は11月16日、発売日は2024年1月26日。
 
本機は、全画素を同時に露光・読み出しを行うグローバルシャッター方式により、高速で動く被写体を撮影する時でも歪みのない映像表現が可能。例えば、フルスイング中のゴルフクラブを撮影しても、高速で動くゴルフクラブを歪みなく撮影できる。ソニーの最先端のイメージング技術を結集し、革新的な撮影性能を備える『α9 Ⅲ』の導入により、スポーツや報道などのプロフェッショナルの撮影において、決定的な瞬間を捉える。
 
『α9 Ⅲ』は、新開発の世界初有効約2460万画素メモリー内蔵フルサイズ積層型CMOSイメージセンサーExmor RS™にグローバルシャッター方式と、最新の画像処理エンジンBIONZ XR®(ビオンズ エックスアール)を搭載し、最高約120コマ/秒のAF/AE追従でブラックアウトフリーの連続撮影を実現。また、AIプロセッシングユニットを搭載し、「リアルタイム認識AF(オートフォーカス)」で、高精度かつ多種類の被写体を認識する。120コマ/秒の高速スピード性能と高精度な被写体認識性能を掛け合わることで、捉えることが難しいとされる決定的な場面や、肉眼では捉えきれない瞬間を容易に撮影することが可能だ。
 
さらに、『α9 Ⅲ』は、最速シャッタースピード1/80000秒(連続撮影時は1/16000秒)を実現し、高速で動く被写体でも止まっているかのように忠実に描写できる。対応するソニー製フラッシュ 『HVL-F60RM2』、『HVL-F46RM』と組み合わせることで、シャッタースピード1/80000秒までの全速度でフラッシュを同調して撮影することができるので、表現の幅が広がる。
 
また、新たに高速連写による膨大な画像選択を効率良く行える再生画像フィルターや画像再生時でもファンクションメニューが使用可能になるなど、撮影から納品までのプロフェッショナルのワークフローを強力にサポートする。
 
なお、同時発表の焦点距離300mm F値2.8の大口径望遠レンズGマスター™『FE 300mm F2.8 GM OSS』を含む豊富なレンズラインアップとの組み合わせにより、さらに躍動的な表現が可能だ。
 

  • ■主な特長
    世界初グローバルシャッター方式で生まれる新次元の静止画性能
    従来のローリングシャッター方式は、画像の撮像面上部の画素から順に読み出す方式。一方、グローバルシャッター方式は、全画素を同時に露光・読み出すため、高速で動く被写体でも動体の歪みが無く見たままの撮影が可能。
    また、画像処理エンジンBIONZ XR®(ビオンズ エックスアール)との組み合わせにより、ブラックアウトフリーで最高120コマ/秒のスピードでの高速連写を実現。さらに、高密度な像面位相差AFやAIプロセッシングユニットを搭載し、「リアルタイム認識AF」で高精度に被写体を認識する。加えて、8.0段の光学式5軸ボディ内手ブレ補正を備え、高品位な画像描写が可能。
    シャッタースピードに関しては、従来メカシャッター方式がもつ制約から解放され、シャッタースピード最速1/80000秒を実現し、高速で動く動体でも止まっているかの様に一瞬を捉えた表現ができる。対応するソニー製フラッシュを装着した際は、シャッタースピード1/80000秒までの全速でフラッシュを同調して撮影することが可能。これまでは、フラッシュの同調速度以上の速いスピードでシャッターを切ると、光量が急激に低下していたが、全速フラッシュ同調機能により、高速のシャッタースピードでフラッシュを用いた明るい撮影ができる。
    また、シャッターを押す前の瞬間を最大1秒前まで遡って記録できる「プリ撮影機能」、撮影中の連写速度変更や、連写した複数枚画像を高品位に合成する「コンポジットRAW撮影」などプロの撮影を支える各種機能を有する。
     
    歪みのない進化した動画性能
    グローバルシャッター方式のイメージセンサーにより、静止画同様、動画においても歪みのない映像表現を実現。例えば、車など高速で移動する乗り物から近くにある景色を撮影する時や高速に動く被写体などを撮影する時でも、歪みを気にすることなく撮影できる。本機は、α™ (Alpha™) シリーズとして初めて4K 120pの高解像ハイフレームレートの映像でもクロップなしでの動画記録に対応し、意図した通りの画角で撮影できる。また、6Kオーバーサンプリングによる高解像4K動画の撮影が可能。さらに映像制作用デジタルシネマカメラ『VENICE』 の開発を通じて培った画作り「S-Cinetone™(エスシネトーン)」により、人の肌や被写体を美しく際立たせ、自然なハイライトを実現。このほか、S-Log3を搭載し、Log撮影モード時はユーザーがインポートした好みのLUTを反映して表示できるなど、最新の動画性能を備える。さらに映像クリエイター向けモバイルアプリ 「Monitor & Control」に対応。
     
    プロに応える操作性・信頼性
    プロフォトグラファーの声を聞き、プロの撮影を快適にサポートする操作性と信頼性を実現した。グリップの形状は、人間工学に基づいた設計で、望遠レンズ装着時や長時間の使用時でも撮影者の負担にならないよう、手のひらで包み込むように握りやすいグリップを備えている。
    また、横位置撮影時と同様の操作性とホールド性を実現する縦位置グリップ『VG-C5(別売り)』を装着することで、長時間の撮影を快適にサポートする。グリップとシャッターボタンまわりは、本体と共通のデザインを取り入れることで、カメラと共通の操作性で違和感無く撮影が可能。さらに『α9 Ⅲ』は、タッチ操作ができる4軸マルチアングル液晶モニターを搭載し、最新のタッチメニューによる直感的な操作ができる。電子ビューファインダーは、XGA OLEDを採用し、『α7R V』と同等の輝度、倍率約0.90倍と高い視認性を実現。このほか、カメラ前面にカスタムボタンを配置し、グリップを握った指で連写速度ブーストを割り当てたカスタムボタンを操作することで連写速度を変更できるようになるなど、即時性の高い操作が可能で、プロフォトグラファーの過酷な環境での撮影を支える。
     
    即納を支える高速ワークフローと拡張性
    高速連写による膨大な画像の選択を効率よく行えるよう、再生時にもファンクションメニューが使用可能になった。また、事前に「再生ファンクションメニュー」を割り当てておけば、画像再生中にプロテクトやスマホ転送、FTP転送などを行える。さらに、再生フィルターで絞り込んだ画像を選択し、ファンクションメニューから転送ができるので、特定の画像を素早く納品することができる。このほか、カメラ背面に音声メモ専用のマイクを搭載し、騒がしい環境下でも口元の場所に位置する内蔵マイクにより、クリアに音声を収音できる。収音した音声データは、画像と共にFTP転送可能。また、各国の報道機関が参加する国際的な協議機関であるIPTC(International Press Telecommunications Council国際新聞電気通信評議会)のプリセットを最大20個設定可能。
    画像納品ワークフローを高速化するプロ向けモバイルアプリケーション「Transfer &Tagging」への対応や有線LANを使ったPCリモート撮影を行うアプリケーション「Remote Camera Tool」に対応。またリモートでのカメラ操作と撮影設定の変更が可能なソフトウェアの開発キット「Camera Remote SDK」の新バージョンに、2024年春に対応する予定。
    また、本機はFTPの操作性やリレー再生、C2PAフォーマット対応などの機能拡張を、カメラソフトウェアアップデートで対応予定。

 

  • ■主な仕様
    マウント形式:Eマウント
    撮像素子:35mmフルサイズ (35.6 x 23.8 mm)、Exmor RS CMOSセンサー
    画像処理エンジン:BIONZ XR(ビオンズ エックスアール)
    AF方式:ファストハイブリッドAF(位相差検出方式 / コントラスト検出方式)
    認識AF:人、動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機
    撮影標準感度:静止画撮影時: ISO 250 - 25600(拡張: 下限ISO 125、上限ISO 51200)、AUTO(ISO 250 - 12800、上限/下限設定可能)、動画撮影時: ISO 250 - 25600相当、AUTO (ISO 250 - 12800相当、上限/下限設定可能)
    手ブレ補正:イメージセンサーシフト方式5軸補正(補正方式はレンズ仕様による)
    シャッター速度(メカ/電子):静止画撮影時: 1/80000-30秒、バルブ、動画撮影時: 1/8000-1秒
    連写枚数(最高速):Hi+: 最高約120コマ/秒
    ファインダー:1.6 cm (0.64型)電子式ビューファインダー(Quad-XGA OLED)
    背面液晶:8.0 cm (3.2型) TFT駆動
    大きさ:約136.1 x 96.9 x 82.9 mm、約136.1 x 96.9 x 72.8 mm(グリップからモニターまで)


■製品情報
ミラーレス一眼カメラ「α9 Ⅲ」
予約販売受付=11月16日(木)
発売日=2024年1月26日(金)
メーカー希望小売価格=オープン価格(市場推定価格:880,000円前後)
 
【関連リンク】
https://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/202311/23-1107/
https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-9M3/

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