東京中野のギャラリー冬青でMichael Nischke(ミハエル・ニシュケ)写真展「BLUE SKY - WARM SAND」が開催される。
- ■ステートメント
- 写真作品は光によって構成されており、カメラはその特別な瞬間を永遠に切り取る事ができる。始めは、反対の壁またはテーブルにイメージを投影できる、小さな穴の空いた暗い部屋だった。ラテン語でこの"暗い部屋"を意味する「カメラオブスキュラ」という言葉は1604年に使われ始め、現在の『フォトグラフィー』の起源となっている。
- ピンホールカメラは、光に繊細に反応し周囲の様子を留めおく、この小さな穴の空いた箱から始まり、素晴らしい結果をもたらした。
- 光学レンズなしに、驚くほど繊細な写真を作りあげる事ができる。最高の成果、つまりより鮮明なイメージが、とても小さなピンホールによって撮影されている。
- 1999年、私が初めて英国製の木製ピンホールカメラで作品制作を始めてすぐに、その特別な世界観に魅了された。そしてこの種の写真ではとても珍しいとされているが、私は初期からポートレートの制作にこだわっている。
- 4×5inchのポラロイドフィルムを用いて、ユニークな結果を得ている。ポラロイド社のタングステンフィルムを用いて魅力的な単色の青の作品を、いくつかのシリーズではポラロイド社の特別版セピアフィルムを用いて褐色調の作品を、それぞれ生み出し続けている。
- 海岸や湖の浜辺にいる人々をコンセプトにした作品制作は私たちをギリシャのクレタ島、ドイツ、イタリア、オランダ、タイへと誘う。
- Michael Nischke氏はドイツで2000年に開催された初の大判作品による個展のオープニングの際、「私にとってピンホールカメラの技術は、完全に新しい写真の世界を切り開いてくれるものだ」と語った。
- 「ピンホールカメラのおかげで作品制作の核心に焦点を合わせる事ができる。ピンホールカメラに魅了されるのは被写体に秘められた未開の力であり、どんな最新の写真技術をも超える事ができる力である。
- 1回1回シャッターを切る度に無条件に責任が要求される事、これは写真家にとって最も純粋であり、写真を撮る行為のあるべき姿である。」
- 今回、東京のギャラリー冬青で初めて、特別な4×5 inchのポラロイド作品、ユニークなオリジナル作品をはじめ27点を展示する。
- 1999年と2003年に展示したポートレートと風景からのベストセレクションである。
- そこから浮かび上がってきたのは、何気ない場面を切りとった物語であり、それらは絵画のように美しく、感動的である。
■展覧会情報
Michael Nischke 写真展「BLUE SKY - WARM SAND」
会期:2023年9月1日(金)~9月30日(土)
時間:11:00~19:00
休廊日:日曜・月曜・祝日
会場:ギャラリー冬青
住所:〒164-0011 東京都中野区中央5-18-20
■プロフィール
Michael Nischke(ミハエル・ニシュケ)
1956年、ドイツ・ベルリン生まれ。1972年、ノルウェイ在住中に写真を始める。ドイツ、ケルンにて写真工学を勉強したのち、フォトグラフィックデザイナーとして働きながら、雑誌や書籍で執筆活動を行う。1986年、ミュンヘンに写真スタジオをオープン。2000年よりファインアートフォトグラファーとして、またドイツ写真雑誌で編集長を務める。2003年、ミュンヘンにパノラマ写真のためのファインアートフォトギャラリーをオープン。ドイツ写真協会(DGPh)のメンバーであり、これまでに25冊以上の写真集を出版。コダックフォトブック賞、if Communication Design賞、red dot design賞などを受賞。モチーフを絞って都市ごとにパノラマ撮影をするシリーズで注目を集めた。これまで、ハバナ、ドバイ、ヴェネツィア、ローマなどを撮影しているが、最も有名なのがミュンヘンの景観を特殊なパノラマで撮影したモノクロ写真のシリーズである。現在、パノラマ写真を使ったカレンダーを出版するEDITION PANORAMAのカメラマン、編集者として活動している。ここ数年はアフリカのエリトリア、北朝鮮、台湾のパノラマ風景を撮影している。アートと文化に関わる財団のメンバーの一員として、キュレーターとして、彼は現代写真とビデオアートに注力している。
・ギャラリー冬青での展覧会
2019年 写真展「UNPLUGGED」ギャラリー冬青
2017年 写真展「MUNICH-MOMENTS」ギャラリー冬青
【関連リンク】
http://www.tosei-sha.jp/TOSEI-NEW-HP/html/EXHIBITIONS/j_exhibitions.html
出展者 | Michael Nischke |
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会期 | 2023年9月1日(金)~9月30日(土) |
会場名 | ギャラリー冬青 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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