RED Photo Gallery × gallery 176 交流展として、大阪・豊中市のgallery 176にて小松透写真展「Tree of life」が開催される。本展は、写真集『nature morte -après 311-』(2021年)を中心とした展示となる。
2011年3月11日、実家の古い家は倒壊した。あれから東北の太平洋沿岸に足を運ぶ度に息子をアシスタントとして連れて行った。海岸沿いには裾野の広い防潮堤がどんどん築かれ、遠くからは海が望めず以前の面影はなくなっていくけれど、防潮堤を越えれば以前と変わらない広い海が広がっている。驚くことに一本松は本当の意味で静物となったが、希望の象徴であることにかわりはない。小学3年生だった静は成人した。静と一緒に一本松の前で写っている父親はもういない。その写真を褒めてくれた母親も。世界中の人が外に出る際にマスクをするようになるとは。そう考えると10年という時間は長く感じるが、僕にとっては、あの日が昨日のことのように思えてならない。だけど、じっとしてはいられない。ただ先へ進め。
■展示情報
小松 透写真展「Tree of life」
会期:2023年8月11日(金)〜8月22日(火)
開廊時間:13:00〜19:00
休廊日:8月16日(水)、17日(木)
会場:gallery 176(ギャラリー イナロク)
住所:大阪府豊中市服部元町1-6-1
企画:gallery 176 西川善康
■プロフィール
小松 透(こまつ・とおる)
1969年宮城県生まれ。1994年、多摩美術大学芸術学科卒業。写真家、TokyoLightroomプリンティングディレクター、RED Photo Galleryのメンバーとして活動。1992年より「静物」をテーマに映像作品と写真作品を制作。2016年11月Place M出版より写真集『遠い渚 – a distant shore -』を刊行。同年、Steidl Book Award Japanにて、ファイナリストに選出。2020年6月よりPlace Mのメンバーとなり、2021年3月 Place M出版より写真集『nature morte – aprés311- 』を刊行。
【関連リンク】
https://176.photos/exhibitions/230811/
出展者 | 小松 透 |
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会期 | 2023年8月11日(金)〜8月22日(火) |
会場名 | gallery176 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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