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タカ・イシイギャラリー前橋がオープン、オープニング記念展ディノス・チャップマン「ƎVƎI⅃Ǝꓭ」が開催

2023/05/13

タカ・イシイギャラリー前橋が新たにオープンする。オープニング記念展として5月6日から7月8日までディノス・チャップマン「ƎVƎI⅃Ǝꓭ」を開催。
 
本展はタカ・イシイギャラリー前橋でのはじめての展覧会となり、チャップマンのペインティングやドローイングの近作が展示する。このうち6点は本展のために制作されたものだ。
 
アーティストとしての地位を確立して30年余り、チャップマンは弟ジェイクとのコラボレーションで広く知られてきた。2021年からは単独でも制作をはじめ、ゴヤのエッチングなどの美術史、ソーシャル・コメンタリー、言葉遊びや人間存在の不合理といった長年の関心をおもにペインティングとドローイングによって探求しつづけている。
 
再生紙でできたボロボロの童謡の本が土台となった作品があらわすように、チャップマンの描く陰鬱な背景と不安を覚えるような人物像は、子ども時代のイメージを覆すものだ。少年少女や子ウサギなどの登場人物はやさしい色合いでやわらかく、丸みを帯びて描かれるものの、彼らは幽霊の出そうな風景のなかに閉じ込められたように佇んでいる。
 
輪縄と踏み台が登場する作品にはふんだんな余白が設けられ、絵具を垂らし、テレピン油を黒い帯のように落とすことで不穏かつ不明瞭なナラティヴの流れる空間を創出している。各作品のタイトルはサイコホラー映画『ファニーゲーム』や、スティーブン・キングの『ほら、虎がいる』、昨今の精神衛生に関する啓発本『MindfulnessandtheArtofManagingAnger』などに言及するものだ。
 
チャップマンは不気味さや不条理、やさしさについての独自のビジョンを前橋にもたらす。彼の辛辣で非凡なユーモアはわたしたちが生きる情報化社会の混沌を浮き彫りにするかもしれない。
 
【プロフィール】
ディノス・チャップマン
1962年、ロンドン生まれ。ロサンゼルス在住。1988-1990年、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)在籍。近年の個展に、「JusttheEndoftheWorldAgain」(Ratio3、サンフランシスコ、2022年)、「BloodShit+Fluff」(OneTrickPony、ロサンゼルス、2021年)など。チャップマン兄弟として、世界各地の主要な美術館とギャラリーで作品を展示。ヒューストン美術館、クンストパラスト(デュッセルドルフ)、ニューヨーク近代美術館、パラッツォ・グラッシ(ヴェニス)、テート・ギャラリー(ロンドン)などが作品を収蔵。
 
【展示概要】
会場:タカ・イシイギャラリー前橋
住所:群馬県前橋市千代田町5-9-1まえばしガレリア1F
会期:2023年5月6日(土)〜7月8日(土)
営業時間:11:00〜19:00
定休日:月・火・祝祭日
交通:JR両毛線「前橋駅」北口より徒歩12分
 
【関連リンク】
https://www.takaishiigallery.com/jp/info/
https://www.takaishiigallery.com/jp/archives/29259/

展覧会概要

出展者 ディノス・チャップマン
会期 2023年5月6日(土)〜7月8日(土)
会場名 タカ・イシイギャラリー前橋

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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