カラーラベルプリンターのグローバルリーダーであるセイコーエプソン株式会社(以下エプソン)は、エンタープライズ・ラベリング、アートワーク管理ソリューションのグローバルリーダーであるロフトウェア(本社:米国 ニューハンプシャー、Robert O'Connor Jr.社長)と、企業のラベリングワークフローを革新する戦略的パートナーシップを発表した。
この提携はエプソンのカラーラベルプリンター(ColorWorksシリーズ)と、ロフトウェアのクラウドラベリングプラットフォーム(ナイスレーベルクラウド)を統合し、ナイスレーベルクラウドからColorWorksプリンターに直接印刷することが可能になる。
この連携により、企業はITリソースや印刷エラー、プレプリントラベルの在庫コストを削減することができる。このパートナーシップの背景には、COVID-19の流行および流行後に企業がサプライチェーンの効率化に取り組む中で、生産性の高いカラーラベリングソリューションが強く求められていることがある。
特に、S/4 HANAをクラウドに統合しようとしている、SAP EH&SのERPシステムを使用している企業で要望が高まっている。これらの企業は化学、医療器具、製薬、電機、車、航空、小売業などがあり、生産・倉庫・配送設備を運用している。
エプソンとロフトウェアの協業は、企業のカラーを用いた製品、梱包、パレットにカラーを利用した識別要望にタイムリーに応えるものだ。特に化学(GHS)、医療器具、製薬のセグメントでは、カラー識別を用いる全世界的なラベル規制に準拠する必要がある。
これまで2ステップ印刷(図1)でカラーラベルを発行していた企業は、1ステップカラーオンデマンド印刷(図2)に移行することで、コスト削減やエラー低減が可能になる。この1ステップ印刷はエプソンのカラーラベルプリンターと、ロフトウェアのナイスレーベルクラウドのソフトウェアプラットフォームとの組み合わせで実現される。
1. 顧客はラベルを効率的かつ即座に印刷できるので、生産や輸送の納期遅延がなくなる
2. 顧客は安価なブランクラベルの標準品を購入すればよく、割高な小ロットのカスタムプレプリントラベルを購入する必要がなくなる。
3. カスタムプレプリントラベルの在庫管理や緊急発注などの手間がなくなる
4. ラベルフォーマット変更時のラベル残りや廃棄がなくなる
- ■セイコーエプソン プリンティングソリューションズ事業本部長 執行役員 𠮷田 潤吉氏のコメント
市場トレンドであるクラウドへの対応がキーとなります。エプソンは、高画質・高品質のラベル印刷技術を極め、最適な商品・ソリューションを提供することで、幅広い業務・用途にカラーオンデマンド印刷を普及させたいと考えています。クラウド印刷を提供することで、エンタープライズ市場のお客様やさまざまな業種とのビジネスやシステム連携が可能になるため、ロフトウェアとの協業は今後のビジネス展開において大変重要です。
- ■ロフトウェア チャネル&アライアンス戦略 バイスプレジデント Paul Vogtのコメント
私たちはエプソンと提携し、あらゆる規模の企業がラベリングをクラウドに移行するのを支援しています。企業は、サプライチェーンの印刷業務を根本的に改善するために、最高のパートナーラベリングソリューションと1ステップのカラーラベル印刷を採用しているのです。私たちは、エプソンと協力してこのような変革を実現できることを嬉しく思います。
エプソンとロフトウェアは、オンプレミスおよびクラウドでの1ステップカラー印刷ソリューションを共同で開発し、印刷効率やユーザビリティをさらに改善します。協業を通して、SAPやその他のビジネスシステムとのシームレスなインテグレーションを実現させながら、システム変更、サーバー管理やソフトウェアのインストールの手間など、オンデマンドカラー印刷を阻害する障壁を下げていきます。
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