2022年11月11日〜23日、田村虎之亮写真展「廃墟からの復活」が開催される。
- ■ステートメント
私は、3つの都市について、少し知っていることがある。
第一の都市は、ベラルーシの首都ミンスク。第二次世界大戦の時、ドイツの侵攻を受けて当時の街は散々に破壊された。そして戦後に再開発され、戦前の面影はほとんど残らなくなった。私はこの街に降りた時、こんな不思議な街を見たことが、いちども無かった。
第二の都市は、これはまたベラルーシのブレストだ。国境の町として有名である。第二次世界大戦でドイツがソ連へ侵攻した時最初に攻撃を受けた都市だと聞いている。駅から降りて30分歩くと赤レンガの城があり、当時の痕跡を残したまま保存されている。
もう一つの都市は、最もよく知っている。それは広島市で、原爆を落とされて街は無になった。70年は草木は生えないと言われていたが瞬く間に復興していった。ここは私の生まれ故郷だ。
この三つの都市は、戦争で破壊されても蘇っていった共通項があると思っている。ミンスクの街と広島の街はよく似ていると実際に行って思った。Eastとは、第二次世界大戦の東部戦線、つまり東欧を、そして0は全ての始まり「zero」を意味している。これから私は第二次世界大戦の東部戦線、独ソ戦の舞台となった都市を巡り、それを「East」として纏めたいと思っている。これはその始まりだ。
始まりの物語は広島とベラルーシから開幕する。
■展示概要
田村虎之亮写真展「廃墟からの復活」
2022年11月11日(金)〜11月23日(水)
会場:本と自由(広島県広島市西区横川3-4-14 )
時間:14:00〜24:00・木曜定休
【作者プロフィール】
田村虎之亮(たむら・とらのすけ)
広島県生まれ、東京綜合写真専門学校出身
〔個展〕
2021「Mila Mati」(カモメのばぁばぁ / 広島)
2020「暴虎馮河」(Paper Pool / 東京)
2017 「夜明けの街」(東京綜合写真専門学校 / 神奈川)
2017「明暗」(Cafe Bresson / 広島)
〔グループ展〕
2021「Secrets of Life」(旧日本銀行広島支店 / 広島)
2020「それぞれの物語」(旧日本銀行広島支店 / 広島)
2019 「高円寺写真展」 (Clouds art coffee / 東京)
2019「隔たりの試行」(カメラのヤマヤ / 東京)
2019「距離の構成」(カメラのヤマヤ / 東京)
2019「RAIEC TOKYO 2019」(72Gallery / 東京)
【関連リンク】
https://www.facebook.com/profile.php?id=100064780143975
出展者 | 田村虎之亮 |
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会期 | 2022年11月11日(金)〜11月23日(水) |
会場名 | 本と自由 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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