top 本と展示展覧会ピックアップ須藤絢乃展「VITA MACHINICALIS」「Anima / Animus」がMEM map、NADiff Galleryで開催

須藤絢乃展「VITA MACHINICALIS」「Anima / Animus」がMEM map、NADiff Galleryで開催

2022/01/12

須藤絢乃展「VITA MACHINICALIS」と「Anima / Animus」がMEM  map、NADiff Galleryの2会場で開催される。


須藤絢乃は被写体の性別を超えた変身願望や理想像を写真に納め、少女漫画のカラー原稿と写真の狭間にあるような作品を発表。初期はデジタル加工で模様などのデコレーションや、プリント表面にラインストーンやグリッターを施し、須藤自身や被写体が求める世界を写真によって具現化してきた。行方不明の少女たちを題材にした《幻影》(2013年)以降は、仮想世界と現実を行き来するようなシリーズへと展開していく。


「VITA MACHINICALIS」はバーチャルとリアルのあわいに揺らぐ美しさを探り、生身の人間をアンドロイドのように撮影している。


コロナ渦以前の2018年に深夜の都心で、人々がいなくなった街の不気味さを感じ、高層ビルや近未来的な建築物に、人ではなく機械が暮らす様を思い描いたことが制作のきっかけだったという。機械がまるで人間のように存在する世界は、遠い将来ではないかもしれない。その時に我々は自由に作れる機械の外見をどのような基準で生み出すのであろうか。


現在、写真加工アプリでは人の顔はまるで人形のように仕上げられ、アンドロイドやCG技術では生身の人間らしく演出するためにシワやホクロを敢えて加えている。現実への欲望と、仮想に求めるリアルが交差する現代において、美しさや自分らしさとは何か、須藤の作品からは様々な価値基準が揺さぶられる。


本展では「VITA MACHINICALIS」シリーズに撮り下ろしの新作を加えて再構成している。


一方、「Anima / Animus」シリーズは2015年に逝去した画家、金子國義氏の自宅で撮影され、家主の存在が色濃く残る空間で、残された数々の作品やオブジェに宿る魂のようなものを擬人化し、美しい亡霊か妖精のごとく架空の人物たちを写真に収めた。


2019年、家が取り壊される最後の段階でもう一度撮影を行い、写真集としてまとめた。本展は、キヤノンのドリームラボで印刷された限定版写真集の刊行を記念しての開催となる。


「VITA MACHINICALIS」

会期 2022年1月7日(金)―1月30日(日)

会場 MEM  map

時間 13:00 – 19:00

定休 月曜日 (月曜日が祝休日の場合は開廊し、翌平日休廊)

電話 03-6459-3205

アーティストトーク 1月22日(土) 19:00–20:00

定員 15名

参加費 1000円(予約制、チケットは1月7日19:00よりオンライン販売開始)

〈関連リンク〉

https://mem-inc.jp


「Anima / Animus」

会期 2022年1月7日(金)―1月30日(日)

会場 NADiff Gallery (〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T B1F)

電話 03-3446-4977

営業時間 13:00 – 19:00

定休日 月曜日(月曜日が祝休日の場合は開廊し、翌平日休廊)

〈関連リンク〉

http://www.nadiff.com/?p=26184

展覧会概要

出展者 須藤絢乃
会期 2022年1月7日(金)〜1月30日(日)
会場名 MEM

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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