2022年12月2日よりギャラリー冬青にて、星野寿一・みどり写真展「こうみょう《光明》Ⅳ 〜“ 影向 “」「ときの想い」が開催される。
星野寿一 作品「こうみょう《光明》Ⅳ ~“ 影向 “」
- ■作家の言葉
こうみょう《光明》とは、希望、仏・菩薩から発する慈悲や智慧を象徴する光。あらゆる人を救い、あらゆる願いをかなえてくれる観音。
コロナ禍となり、足が遠のいていた海岸寺に石仏を撮りに行くと、境内の風景はいつもと同じで変わりが無いが、大変お世話になった方丈がお亡くなりになった事を知った。
新しい方丈に初めてお会いすると、他のお寺と兼務されており、海岸寺には法事等がある時にいらっしゃる事を聞いた。いくばくかの制約はあるが、大判カメラによる撮影の許可はいただいた。簡易暗室設営による湿板制作には時間を掛けてお願いする事になるだろう。
三度目となる二人展の作品は、家内が鶏卵紙による手彩色という技法に合わせ鶏卵紙で行うことにした。家内のアシスタントとして鶏卵紙のプリントを手伝う内に、その技法で表現された質感に魅了された。古典技法の初期にはコロディオン湿板ネガから鶏卵紙プリントが行われており、今でも多くの作家がフイルムやデジタルネガから鶏卵紙の作品を制作している。
観音菩薩は衆生を救うために三十三のお姿に変身するという、「影向」とは神仏が仮の姿をもって現れるという、そのお姿は観音菩薩そのものではないかと思っている。
星野寿一
星野みどり作品「ときの想い」
- ■作家の言葉
サントリーホールは本格的なクラシック音楽のコンサートホールとして「世界一美しい響き」をめざし1986年10月12日にオープンした。
記念公演は小澤征爾指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団公演。
私たち夫婦はサントリーホールに魅了され直ぐ様に会員になり訪れた。
幕間には夫婦して、素敵な空間の一角にある「ホワイエ」(ラウンジに似た場所。)でワインを楽しんだ事を覚えている。
「ホワイエショプ」で楽器を持った焼き物で作られた、小さな人形達と出会った。
可愛くて、愛しくなり、訪れた記念にと思い買い求めた。何回かの公演のたびに揃え、室内楽が演奏出来るほどになった。
2022年12月の写真展モチーフは、34年前に求めた「小さな人形達」、母の形見の竹籠と友人に戴いた竹籠、我が家のベランダに咲いた花、友達のガーデンに咲いた花を紡ぎ生け、人形達と花々を鶏卵紙にプリントした。
更には「小さな人形達」の背後に、それに相応しいレコード盤を立てた。
鶏卵紙に人着(色を付ける)を施した。
一連の作業にはとても時間がかかりました。
主人との思い出と協力がなければ出来ない作品になりました。
星野みどり
■展示概要
星野寿一・みどり写真展「こうみょう《光明》Ⅳ 〜“ 影向 “」「ときの想い」
会期:2022年12月2日(金)~ 12月24日(土)
ギャラリー冬青
11:00~19:00
日曜・月曜・祝日 休廊
入場無料
【関連リンク】
http://www.tosei-sha.jp/TOSEI-NEW-HP/html/EXHIBITIONS/j_exhibitions.html
出展者 | 星野寿一・みどり |
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会期 | 2022年12月2日(金)~ 12月24日(土) |
会場名 | ギャラリー冬青 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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