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ニコンサロンで宛 超凡 写真展「河はすべて知っている─荒川」が開催

2022/10/10

ニコンサロンで宛 超凡 写真展「河はすべて知っている─荒川」が開催される。
 

  • 水はあらゆる生命の源である。
    また、都市が成り立ち、発展するためには、いつの時代も、水害を防いだり、水路を整備したりする治水は重要な課題だったと考える。河川は人類文明を育て、その一方で、人類は河川の有り様を度々構築し直してきた。
     
    荒川は、過去には何度も氾濫を起こし、人々の生活に大きな影響を及ぼしてきた。また、荒川の支流には、東京の“母なる川”と言われる隅田川もあり、荒川を下っていくことで、東京という都市の、様々な側面が見えてくると考えた。
    これが、荒川を被写体として選んだ理由である。
    そして、荒川を下ることで見えてきたのは、都市の一つの側面だけではなかった。自然に対する人間の力も、まざまざと見せつけられた。荒川が、現在のような流域にあるのは、人間の力の介入があったからこそ、ではないだろうか。
     
    川にはいろんな水が注いでいる。工業排水や生活排水、そして雨水などだ。人々は、川で泳いだり、川辺で釣りをしたり、あるいは、川の上を船で走る。また、水面をゴミが漂い、死んだ魚が川辺に打ち捨てられている光景も見た。
    川に注いだ水の成分の違いにより、川の両岸の人類社会や自然環境は異なる。川はそれらの全てを知っている。また、川はすべてを受け入れ、流れ続けている。
    これが『川はすべて知っている』というタイトルを付けた理由だ。

 

■展示概要

宛 超凡「河はすべて知っている─荒川」
2022年11月15日(火)~2022年11月28日(月)日曜休館

ニコンプラザ東京 / ニコンサロン
10:30~18:30(最終日は15:00まで)

 

■著者略歴

宛 超凡(Wan Chaofan)
1991年中国河北省生まれ。2013年西南大学卒業、2017年明治大学政治経済学研究科修士課程修了、2021年東京藝術大学美術研究科博士課程修了。STAIRS PRESS共同創設者。TOTEM POLE PHOTO GALLERYメンバー。

主な受賞歴に、第4回KAWABA NEW-NATURE PHOTO AWARD・川場村賞(2016年)、第5回キヤノンフォトグラファーズセッション・キヤノン賞(2016年)、第44回写真新世紀・優秀賞(2021年)。

 
【関連リンク】
https://www.nikon-image.com/activity/exhibition/thegallery/events/2022/20221115_ns.html

展覧会概要

出展者 宛 超凡
会期 2022年11月15日(火)~2022年11月28日(月)
会場名 ニコンプラザ東京 ニコンサロン/THE GALLERY

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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