奈良市写真美術館で「太田順一 ものがたり ものの語りに目をそばだてる」が開催中だ。
- 二十代の半ばで写真を始めて以来、
私は写真とは人間を描くものだと考え、
モノクロで人ばかり撮ってきました。
しかし、五十になる手前ぐらいから、
中年のウツなのか、人を相手にすることに少々うみ疲れて
〈もの〉〈風景〉に向かうようになりました。
でも私としては、人は写してはいないけれど
〈もの〉〈風景〉に反映された人の営みを撮ってはいるつもりです。
ただ、人を撮っていたときにはなかったプラスアルファを
〈もの〉〈風景〉の彼方に求めています。
それは歴史のようなもの、
写真を撮っている私が消えていなくなっても
目の前の光景は連綿として続くであろうと思わせるもの、
ひとことでいえば〈永遠〉です。- 『群集のまち』より 2007年
■展示概要
「太田順一 ものがたり ものの語りに目をそばだてる」
入江泰吉記念奈良市写真美術館
2022年8月27日(土)〜2022年11月6日(日)
9:30~17:00(入館は16:30まで)
https://naracmp.jp/news/exhibition/733
■写真家プロフィール
太田順一(おおた・じゅんいち)
1950年 奈良県生まれ。早稲田大学政治経済学部中退 大阪写真専門学校卒業。
写真集
『女たちの猪飼野』晶文社
『ハンセン病療養所 隔離の90年』解放出版社 (写真の会賞)
『化外の花』ブレーンセンター (日本写真協会賞作家賞)
『父の日記』ブレーンセンター (伊奈信男賞)
『遺された家』海風社(写真の会賞)
『ひがた記』 海風社 (さがみはら写真賞・東川賞飛騨野数右衛門賞)など
著書
『ぼくは写真家になる!』岩波書店
『写真家 井上青龍の時代』ブレーンセンター
出展者 | 太田順一 |
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会期 | 2022年8月27日(土)〜2022年11月6日(日) |
会場名 | 入江泰吉記念奈良市写真美術館 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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