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東京・田端のWISH LESSで小林伸一郎「大神仏」展が開催

2024/04/24

東京田端のアートスペースWISH LESSで小林伸一郎「大神仏」展が開催される。
 
日本全国を巡り、廃墟や寂れた建造物を独自の視線で撮り続けてきた小林伸一郎。長い年月による劣化や腐食でもたらされた廃墟に眠る美を記録し、廃墟ブームを築き上げたパイオニア的存在として知られている。写真家として幅広い層から絶大な支持を受け、これまでに平凡社準太陽賞、コニカ写真奨励賞、講談社出版文化賞を受賞。シャネル銀座ビルディング建設プロジェクトや東京ディズニーシー5周年記念写真集オフィシャルフォトグラファーとして活躍してきた。
 
本展では、2023年に刊行された写真集『大神仏』(東京キララ社)より、日本各地に点在するエキセントリックな巨大神仏の奇観を大公開する。寺社仏閣だけでなく、公共物や観光スポットとして、あるいは個人的な崇拝のために建造された摩訶不思議な大神仏には、人々の熱い信仰心が体現され、俗界と隔たれた異界をこの世に出現させている。小林の目線から捉えた、圧倒的なパワーと神秘の大神仏世界へ誘う。

 

■ステートメント
旅の途中、忽然と巨大な大仏が視界に飛び込み息をのむことがたびたびあった。全国の寺社仏閣をくまなく巡ってみると、由緒正しい静寂な寺院のみならず、唯我独尊、摩訶不思議な大仏を目にすることになる。死者を供養する民間信仰、豪華絢爛黄金神仏、日本神話に由来した神々、天のお告げにより建立された黄金に輝く大鳥居。ひとつの宗教に染められていない現代日本には人の数だけ神が存在するのだろうか。揺るがぬ信仰心から神仏を創り出そうとする情熱が一生懸命であるほど、エネルギーが具現化した時に大きな神仏がこの世に生まれてくるのかもしれない。

 
■展覧会情報
小林伸一郎「大神仏」展
会期:2024年4月27日(土)~5月12日(日)
時間:12:00~18:00
休廊日:月曜、火曜、水曜
会場:WISH LESS
住所:東京都北区田端5-12-10 

 

■オープニングレセプション&作家によるサイン会
2024年4月27日(土)18:00〜20:00
ゲストDJ:中村保夫(東京キララ社)

 

■プロフィ−ル
小林伸一郎(こばやし・しんいちろう)
1956年東京都生まれ。専修大学卒業。スタジオ、出版社勤務を経て株式会社スタジオライズを設立。平凡社準太陽賞、コニカ写真奨励賞、東京国際写真ビエンナーレ・キヤノン賞、講談社出版文化賞を受賞。2004年完成CHANEL GINZA・2017年完成GINZA NAMIKI建設プロジェクト、2015年世界遺産「明治日本の産業革命遺産」、東京ディズニーシー5周年記念写真集オフィシャルフォトグラファーとして活動。主な写真集に、変貌する東京湾岸、建設途中の高速道路や橋、ダムの景観を捉えた『Tokyo Bay Side』『JAPAN NEW MAP』、廃墟をモチーフにした『廃墟遊戯』『廃墟漂流』『NO MAN’S LAND軍艦島』『亡骸劇場』『最終工場』を出版。2023年日本全国の寺社仏閣を独自の視線で撮影したシリーズより写真集『大神仏』を東京キララ社より刊行。作品は東京都写真美術館、なかた美術館、他に所蔵されている。
 
【関連リンク】
https://wish-less.com/archives/9534

展覧会概要

出展者 小林伸一郎
会期 2024年4月27日(土)~5月12日(日)
会場名 WISH LESS

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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